top of page

変なコード?ドミソ+1

  • uichanjp
  • 2025年4月21日
  • 読了時間: 4分

 いつも普通の三和音だけ弾いているのはつまらないと思ったときに、簡単にサッと使える個性的なコードをいくつか覚えておくと便利に楽しめますよね。私たちは、和音というと鍵盤をひとつおきに積み上げた形をイメージすることが多いのですが、それにテンションをつけ加えて高度なハーモニーを作ろうとすると一つの大きな壁にぶつかります。それは、音の数がどんどん増えて、一筋縄では手に負えないということです。そこで今回は、基本の三和音やセブンスコードばかりの演奏にもう少し変化をつけてみたいけど、ごちゃごちゃしたテンションは苦手という方々のために、単純なドミソ和音に一見おかしな音を一つ足すだけで素敵なサウンドに変身させて遊ぶ方法をご紹介します。

 ここで一つだけあらかじめおことわりしておきますが、基本の和音はまことに素晴らしいもので、それだけで極上の音楽表現が可能です。この記事は基本和音ばかり弾くのはつまらないという意味ではまったくありません。決定的に大切なのはどう演奏表現をするかということだからです。

 それでは本題に入りましょう。写真の楽譜をごらんください。5つのコードがあって、どれも右手は皆さまおなじみの和音ドミソですが、左手の音はどうでしょう。「あれれ?変だぞ。音がずれちゃってる。」と疑問がわくかもしれません。でも、これらはとても幅広く使える面白いコードたちなんです。


 一番左は、ルート音(ド)を半音上げた形です。二つ目は5度の音(ソ)を半音上げた形。三つ目はルートを全音上げてレの音を弾く形。四つ目は4度の音(ファ)をベースに置いた形。五つ目は7度の音(シ)をベースに置いた形です。これらの左手の音がドミソとの組み合わせとして自然に思い浮かぶ方はあまり多くはいらっしゃらないと思います。

 これらの特徴としては、まず個性的なサウンドであることは間違いなく、イントロや演奏の要所に取り入れると面白いということがあげられます。また、はっきりとした三和音が崩れたような曖昧さがあるのでその曖昧さをあえて利用した柔軟なコード進行ができ、極端に言えばランダムにつなげてからどれでも好きなコードに解決させてしまうという乱暴な(?)使い方もできます。

 それではこれらの意味合いと実際の使い方を見てみましょう。

 左側の二つはドレミファ音階からずれている音(ノン・ダイアトニック音)ですから、いかにも濁って変に聞こえるかもしれません。でもJAZZ理論も踏まえてよく見てみると、一番左はA7#9のルートレス・ボイシング(ルート音のラを省略した形)ととらえたり、C#dimにテンション音Cを付けたものととらえたり、Cコード(ドミソ)にC#音を「味付け」として足したものと考えたり、などなど多くの解釈ができます。そのおかげで、Dmaj7、F、A♭ほかの色々なコードとつなげたり解決させたりできるのです。

 2番目もE7#9♭13のボイシングのひとつと見たり、G#aug系のコードと見たりして発想を広げることができます。

 3番目はDやDmの上部トライアドとしてCが乗っていると考えたり、Dの4度堆積和音(レソド)に9度のテンション(ミ)がついていると考えたりできて、硬質な響きを活かしたコード進行が作れます。

 4番目はFmaj9の3度音(ラ)省略形、FやFmの上部トライアドとしてCを乗せた形、Fsus2にmaj7音が付いた形などと解釈できますね。

 5番目はCmaj7の転回形、Am9のルートレス・ボイシング、D系コードの上部構造などとして取り扱うことが可能です。

 さて、これらの実際の響き方は文章や楽譜ではわかりにくいので、YouTubeの@PIANISM-bizチャンネルに少しずつデモ動画を出していきます。この機会にぜひご覧ください。新着を見逃さないようにチャンネル登録もしていただけるとうれしいです。

 いずれにしても、理論的な説明を考えながら弾いてくださいという趣旨ではありません。理論は一度読んだら忘れてしまっても大丈夫。何の変哲もないドミソのような和音に左手で普段と違う音をひとつ足すだけでオシャレなサウンドが作れるので、実際にたくさん弾きながら形と響きを覚えてしまうとよいですよ。皆様のご参考になれば幸いです。

  

 
 
 

コメント


  • Youtube
  • X
  • TikTok
  • Facebook
  • Instagram

©2024 by PIANISM。Wix.com で作成されました。

bottom of page