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コード進行してるのにベース音またはメロディー音が動かない ~そして素敵に響く~ (作曲技法)

  • uichanjp
  • 2025年6月30日
  • 読了時間: 2分

音が動かないから、かえって素敵

 コード進行が普通に進んでいるのにベース音が全く動かないというアレンジを聴いて、素敵だなと思うことがあります。この手法には通奏低音という立派な名前がついていて、作曲やアレンジに取り入れると効果的な場合があります。

 一つの実例として、ドヴォルザーク作曲による交響曲第9番「新世界より」第二楽章にある「遠き山に日は落ちて」という部分が挙げられます。ピアノによる演奏例はコチラ。この例では、和声はI(ハ長調なら、いわゆるドミソ)、 V(同じくシレソ)、 IV(同じくドファラ)などのあいだを順次進んでいくのですが、その間にベース音はI(ド)が長く続きます。これがド→ソ・・などと和声にあわせてベース音が動いていくのと比べると、その素敵な効果が実感できるかと思います。

 また、これと似た効果で別の手法として、ベース音を含めてコードが普通に進むのに、メロディー音が全く動かないというものもあります。

 この例としては、ボサノバの名曲であるOne Note Sambaを挙げておきます。ピアノによる演奏例はコチラ。この曲は最も典型的なものですが、このようにたった一つの音を長く続けるというやり方でなくても、いくつかの音からなる短いフレーズをコード変化にあわせて動かすことなく同じ音高でリピートするという例はさらに多いです。


アドリブへの応用

 音をちょこまかと動かさないという堂々とした(?)やり方は、じっくりと作曲やアレンジをするときに使えるのはもちろんですが、アドリブ演奏に応用するのも大変重宝します。ただでさえアドリブは待ったなし、撮り直しも許されないという忙しい(パニックになる?)場面も多く、コードが次々と変わっていくなかでそれに追い回されるように鍵盤を弾いていく形になるのはしんどいでしょう。私もそんな経験がたくさんあります。そのような時、コードは変わるけれども同じ音をドンと弾けばよいのでは?むしろその方が素敵かもしれない、という考え方で、肩の力を抜いた演奏ができればとても良いことですね。 

 

 
 
 

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